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スターオーシャン3フェイマリ小説。二人だけの時間こそ、最も大切なもの。
木漏れ日の下で
フェイトたち一行は、現在シランド城に滞在していた。FD世界の協力者、ブレアがオーナーの居場所をまだ探し当てず、ブレアからの連絡があるまで、ここシランド城で身体を休めつつ、準備を行っていた。そしてある程度の準備が整った事もあり、今は各自でそれぞれの時間を過ごしていた。
「よっぽど疲れていたのね・・・」
フェイトとマリアは、シランドの街の外れにある公園の木の下で、思い思い話しをしていたが、やがてその暖かい日差しと日々の疲れからか、フェイトはそのままウトウトと眠ってしまった。マリアはそんなフェイトに膝枕を貸してあげた。
「フェイト・・・」
マリアは寝ているフェイトの髪をなでながら、その愛しい人の名を呟いた。
何度呼んでも愛しさがこみ上げてくる。本当に自分は彼を愛しているということが解る。そしてなにより、彼と二人だけの時間が幸せだと感じる。その証に、マリアの左薬指にはスターオーシャンという名の宝石が輝いている。マリアは彼から贈られたこの指輪を、片時も離さず身につけていた。彼が自分を愛してくれているというその想いを忘れないために。そしてまた、自分も彼を愛しているという事を忘れないために。
「私は幸せよ、フェイト。あなたがこうして側にいてくれるだけで」
その呟きに、フェイトの手がマリアに伸びると、そのまま自分に引き寄せ、自分の唇とマリアの唇を重ねた。
「ん・・・」
「僕も幸せだよ。マリアが側にいてくれるだけで」
春の日差しのような暖かいその微笑みに、マリアもまた暖かな微笑みをフェイトに返した。
「何時までも側にいるから・・・大好きだよ、マリア」
「私もよ、フェイト。あなただけが大好き」
二度目のキスの時、まるで二人を祝福するかのように、春の暖かな風と桜の花びらが二人を包んだ。
いつまでも、この幸せが続くことを祈って・・・
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2008.03.27 22:10 | 二次小説 |
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